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しびれるような激闘が続いたサッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の道のりを、横浜F・マリノスのハリー・キューウェル監督(45)はこう表現する。
「最高に楽しい。これを楽しまずに、いつ楽しむのか」
監督に就任した今年1月、最初のミーティングで、選手たちにも説いた。
「ACLを取れるチャンスが目の前にある。人生において、こんなチャンスは何度も訪れるものではない。この瞬間を楽しもう」
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MF水沼宏太(34)は言う。
「『楽しむことが一番』というアプローチの仕方は、これまでの監督とは違った。指導者目線というよりも、選手の立場としてかけてくれる言葉。すごくいいなと思った」
現役時代はイングランドのリーズや名門リバプールでプレー。巧みなボールタッチと、スピードを生かしたドリブルで「オズの魔法使い」の異名をとった。17歳で豪州代表としてデビューし、ワールドカップにも2回出場。同国史上最高の選手と評される。
輝かしい経歴に映るが、「ジェットコースターのような人生だった」と本人は振り返る。
度重なるけがに苦しめられ…